鉄フライパンで料理をするメリットとは?「コーティングなしが素材の味を引き出す理由」

鉄フライパンで料理をするメリットとは?
「コーティングなしが素材の味を引き出す理由

 

 

鉄フライパンで料理をするメリット、というと、どうしても「丈夫」「長持ち」「プロっぽい」といった言葉が先に出てきます。
もちろんそれも間違いではありません。
ただ、実際に使い続けてみて感じている一番の良さは、料理の“考え方”そのものが変わっていくことだと思っています。
あじねフライパンは、表面にコーティングをしていません。
鉄がそのまま、直接、食材に触れるつくりです。だからこそ、料理中に起きていることが、とても正直に伝わってきます。

音、香り、色、食材の動き。それらがすべて、「今こうなっていますよ」と教えてくれる。この感覚は、使ってみないと、なかなか分かりません。

 

 


鉄フライパンで料理をすると、見ているものが変わってくる



鉄フライパンを使っていて、よくある場面があります。炒め物をしている途中で、表面が少し乾いてきたとき。
その瞬間、「油が足りなかったかな」と思うことは、たぶん誰でもあります。
でも、表面加工のない鉄フライパンを使っていると、そこで思考が止まりません。
油の量だけでなく、「今回のお肉、そもそも脂が少なかったのかもしれない」「赤身が多い部位だったのかな」
「この野菜、水分が少なめだったのかも」そんなふうに、素材そのものの状態を考えるようになります。

すると今度は、「じゃあ火の入れ方はどうだったんだろう」「一気に入れたほうがよかったのかな」「少し時間を分けたほうがよかったのかな」と、自然に次の問いが出てきます。
フライパンの使い方を考えているようで、実は、素材のことを考える時間が増えている。
これが、私たちが実感している大きな変化です。

料理が、「レシピ通りに進める作業」から、「今、この素材をどう扱うかを見る時間」に変わっていきます。



コーティングのない鉄フライパンは、料理を“教えてくれる”


表面加工のない鉄フライパンで料理をしていると、「焦げ=悪い」という考え方から、少しずつ離れていきます。
色がつく。音が変わる。香りが立つ。
それは失敗ではなく、火が入り、素材が変化している途中のサインです。
たとえばネギひとつでも、仕上がりはまったく違ってきます。
さっと炒めれば、香りが立って、シャキッとした歯切れの良さが残る。
じっくり炒めれば、水分が抜けて、甘みが前に出て、とろっとした食感になる。
どちらが正解、という話ではありません。火の入れ方によって、別の美味しさが生まれる。その違いを、はっきり感じ取れるようになります。
調味料を足さなくても、火と時間だけで味が変わる。素材そのものが持っている性格が、自然と見えてくるようになるんです。

 

 

サビが出たときは、フライパンが教えてくれている


もちろん、良いことばかりではありません。使い方によっては、フライパンの表面に、うっすらとサビが出ることもあります。
ただ、私たちはそれを「失敗した」「ダメになった」とは考えていません。
むしろ、「ちょっと扱い方、違うよ」「今の使い方、あまり合っていないかも」そんなふうに、フライパンが教えてくれているように感じています。
実際、表面にうっすら出たサビであれば、ステンレスタワシなどで軽くこすれば、十分に落とせます。深いものになる前であれば、特別なことは必要ありません。

鉄フライパンは、黙って我慢する道具ではなく、
使い手の扱いに対して、きちんと反応を返してくれる道具です。
だからこそ、「次はこうしてみようかな」と考えるきっかけになります。

 

 

 

表面加工のないフライパンが、素材を生かしやすい理由

もうひとつ、触れておきたいのが、鉄が直接、食材に触れているという点です。
表面に何かを足していない分、間に余計なものがありません。特に水分や酸を含む食材では、その影響を受けやすい場面もあります。
これを大げさに言うつもりはありませんが、「何も挟まっていない」という状態は、考えてみると、とてもシンプルで安心できるものです。
便利さを足すのではなく、削ぎ落として、素材に任せる。あじねフライパンは、そういう考え方の道具です。

鉄フライパンで料理をするというのは、上手に作ることよりも、よく観ることに近いのかもしれません。
音、香り、色、動き。それらを受け取りながら、火を弱めたり、油を足したり、時間をかけたりする。
うまくいかないと感じる瞬間も、「なぜだろう」と考えることで、次につながります。
そしてある日、ふと、「なんで今まで、ここに気がつかなかったんだろう」と思う瞬間がやってきます。
道具が変わることで、素材の見え方が変わる。料理の考え方が、少し深くなる。
あじねフライパンは、完璧に仕上げてくれる道具ではありません。でも、料理を理解するためのヒントは、とても正直に返してくれます。
素材を生かす。火と向き合う。料理の途中を楽しむ。
そんな時間を大切にしたい方に、このフライパンは、きっと相性がいいと思っています。

 

鉄フライパンの写真
2026年02月08日