豆乳ヨーグルトでレアチーズケーキを作ったらフォークが負けました
前回、南米の食品規制を意識したクッキーを作りました。(ブログ記事)
オートミールを使い、砂糖を控えめにして、小麦粉も乳製品も使わないクッキーです。
そして今回は、「このクッキーをタルト台にしたらどうなるんだろう?」と思い、レアチーズケーキ作りに挑戦してみました。
まずタルト台です。 前回作ったクッキー生地を利用しました。
材料は、 オートミール100g コーンスターチ25g てんさい糖10g 水大さじ4 米油大さじ2 です。 今回はこの生地の3分の2を使ってタルト台を作りました。 残りは普通のクッキーとして焼いています。
そしてレアチーズ部分。 豆乳ヨーグルト400gを約1日半水切りしました。 すると重さは約180g。 かなり濃厚になります。 そこへ、 豆乳ホイップ50g
絹ごし豆腐77g てんさい糖大さじ2 ゼラチン2g を加えて混ぜました。 そして焼いたタルト台を冷まし、その上へ流し込み、一晩冷蔵庫へ。 翌日。
いよいよ試食です。
まずレアチーズ部分。 これは正直驚きました。 「本当に乳製品を使っていないの?」 と思うくらい、それっぽいんです。
もちろん豆腐の味もするし本物のクリームチーズとは違います。
でも、 「レアチーズケーキですよ」 と言われたら「もしかしたら、そうかも」って思うくらいには近い。
ここはかなり成功でした。 問題はその下のタルト台です。
実は私は少し期待していました。 クッキーとして焼いた時は結構しっかりした生地でした。
でも今回は上にレアチーズが乗っています。 一晩置けば水分を吸って、 少ししっとりして、 フォークを入れた時に 「サクッ」 とか 「ホロッ」 とか、 そんな感じになるんじゃないかと思っていたんです。 ところが現実は違いました。
確かに少しは湿っています。
でもフォークで切るにはまだまだ固い。
レアチーズ部分はスッと切れるんです。 ところがフォークがタルト台に到達した瞬間に止まる。
「あれ?」 もう少し力を入れる。 それでも切れない。 フォークを縦にして刺してみる。 それでも切れない。
どうしたものかと思っていたら、今度は家族が挑戦。 すると、 「ぐっ……」 という声が聞こえました。 次の瞬間。 ピンッ。 一部がお皿の外へ飛んでいました。
どうやらフォークで押し続けた結果、 タルト台がようやく割れ、その反動で上のレアチーズ部分が飛んでいったようです。 健康を考えて作ったレアチーズケーキ。
まさか飛距離性能まで付いてくるとは思いませんでした。
さて、ここからがこの研究室の本題です。 このレアチーズケーキは、南米各国の食品規制という視点で見るとどう評価されるのでしょうか。
今回使用した砂糖は、タルト台部分 約6.7g、レアチーズ部分 約18g 合計 約24.7gです。
6等分しているので、1人分あたり約4.1gの砂糖になります。
まず数字だけ見るとかなり控えめです。 しかし国によって考え方が違います。 そこで国別に見ていきます。
ペルーだったらどうなる?
ペルーは南米の中でも比較的厳しい国です。 食品の100gあたりの糖類量を重視します。 今回のレシピは計算上、その基準を下回る可能性が高く、警告表示の対象にはなりにくいと考えられます。 評価としては、 砂糖量 ◎ 超加工食品 △ です。 砂糖は優秀。 ただし豆乳ホイップの原材料によっては超加工食品として見られる可能性があります。
チリだったらどうなる?
チリは前面警告表示制度で有名です。 黒い警告マークが付く国として知られています。 今回のレシピは糖類量が少ないため、その点ではかなり有利です。
評価としては、 砂糖量 ◎ 超加工食品 △ です。 ただしチリでは近年、超加工食品への関心も高まっています。 将来的な流れを考えると、豆乳ホイップの扱いは気になるところです。
メキシコだったらどうなる?
メキシコは糖尿病や肥満対策として規制を強化している国です。 砂糖量だけでなく、総合的な栄養バランスも見ます。 今回のレシピは、 砂糖控えめ 乳製品不使用
オートミール主体 という点でかなり良い印象です。 評価としては、 砂糖量 ◎ 超加工食品 △ です。
ブラジルだったらどうなる?
ブラジルは少し考え方が違います。 実はブラジルは世界的にも早い段階から超加工食品を問題視してきた国です。 そのため、 砂糖量だけなら非常に良好。 しかし超加工食品という視点では少し厳しく見られる可能性があります。 評価としては、 砂糖量 ◎ 超加工食品 ○か◎ です。 豆乳ホイップを使わずに作れれば、さらに高評価になりそうです。
アルゼンチンだったらどうなる?
アルゼンチンも近年は前面警告表示制度を導入しています。 今回のレシピは糖類量が少ないため、比較的有利です。 評価としては、 砂糖量 ◎ 超加工食品 △ です。
今回のレシピを総合評価するとペルー ◎ チリ ◎ メキシコ ◎ ブラジル ○〜◎ アルゼンチン ◎ という結果になりました。
少なくとも、 「砂糖が多すぎて問題になる」 というレベルではありません。
むしろ一般的なレアチーズケーキと比べると、かなり控えめな数字です。
一方で、、、、、 ブラジルを中心に広がっている超加工食品という考え方で見ると、まだ改善の余地があります。 豆乳ホイップを別の材料に置き換えたらどうなるのか。
豆乳ヨーグルトの原材料を見直したらどうなるのか。 そんな課題も見えてきました。 味は成功。 砂糖量も優秀。 南米の規制にもかなり対応できそう。 でも、 フォークとの戦いには敗北。 今回の南米の食品規制チャレンジ研究室は、そんな結果になりました。
今回のレアチーズケーキを作っていて改めて感じたことがあります。 それは、スイーツのおいしさを構成する中で、砂糖という存在が思っていた以上に大きいということです。 甘
さそのものはもちろんですが、味のまとまりや満足感にも砂糖は関わっています。 実
際に砂糖を減らして作ってみると、その存在感の大きさがよく分かります。 だからといって、砂糖そのものが悪者なのかと言われると、私は少し違うようにも思います。
おそらく問題になっているのは砂糖そのものではなく、摂取する量です。 そして、その甘さに慣れてしまうこと。 さらに言えば、それが習慣になってしまうことなのだと思います。
南米の国々が進めている砂糖税や食品規制も、 「砂糖を禁止したい」
のではなく、「過剰な摂取を減らしたい」という考え方が根底にあるのでしょう。
もちろん、こうした規制が本当に国民の健康改善につながるのか。
肥満や糖尿病を減らすことができるのか。 その答えはまだ未来の話です。
今の時点では誰にも分かりません。 それでも、「何もしないよりは何か行動を起こそう」 そう判断したからこそ、ペルーやチリ、メキシコ、ブラジル、アルゼンチンなどの国々は規制に踏み切ったのだと思います。 実際にこうしてレシピを作り、食べ、数字を見ながら考えてみると、なるほど、そういう考え方もあるのか。 そんなふうに思えてきます。
この研究室では、これからもおいしさと健康、その両方を見ながら、実際に作って確かめていきたいと思います。
研究室より
今回のレアチーズケーキを作っていて改めて感じたことがあります。
それは、スイーツのおいしさを構成する中で、砂糖という存在が思っていた以上に大きいということです。
甘さそのものはもちろんですが、味のまとまりや満足感にも砂糖は関わっています。
実際に砂糖を減らして作ってみると、その存在感の大きさがよく分かります。
だからといって、砂糖そのものが悪者なのかと言われると、私は少し違うようにも思います。
おそらく問題になっているのは砂糖そのものではなく、摂取する量です。
そして、その甘さに慣れてしまうこと。
さらに言えば、それが習慣になってしまうことなのだと思います。
南米の国々が進めている砂糖税や食品規制も、
「砂糖を禁止したい」
のではなく、
「過剰な摂取を減らしたい」
という考え方が根底にあるのでしょう。
もちろん、こうした規制が本当に国民の健康改善につながるのか。
肥満や糖尿病を減らすことができるのか。
その答えはまだ未来の話です。
今の時点では誰にも分かりません。
それでも、
「何もしないよりは何か行動を起こそう」
そう判断したからこそ、ペルーやチリ、メキシコ、ブラジル、アルゼンチンなどの国々は規制に踏み切ったのだと思います。
実際にこうしてレシピを作り、食べ、数字を見ながら考えてみると、
なるほど、そういう考え方もあるのか。
そんなふうに思えてきます。
この研究室では、これからもおいしさと健康、その両方を見ながら、実際に作って確かめていきたいと思います。













